今年も残り少なくなってきました。
コロナ禍も3年目になり、活動も徐々に対面でできるようになりましたが、なかなか安心してできないのが現状です。
これまで、なんとか感染を防ぎ持ちこたえてきたところでしたが、8月下旬ころから介助者・利用者共に感染が広がりだし、その対応に追われました。当時は、病床もひっ迫していて感染し発熱などの症状が出ていても入院することは困難な状況でした。
そんな中、重度な障害を持つ人が感染した時の様々な困難さは計り知れないものがありました。なんとか入院はできても、病院に介助者が入れないいことが当事者にとっては一番の痛手です。入院時の介助については、障害福祉サービスの重度訪問介護を利用している、障害支援区分6の人に限っては病院に介助者が入ることが認められています。病院スタッフとのコミュニケーションや、細かな体位交換など、日常的に慣れている介助者がそばにいてくれることはどんなに心強いかわかりません。それでもコロナということで、介助者が入ることはできませんでした。
私たちの仲間も入院はできても、介助者が入ることができず体調の変化を訴えることもままならず、事務所にいる仲間に伝えその仲間が病院に伝えるという遠回りなことをすることもありました。病院は面会もできないので、状態もよくわからずやきもきする時間が多かったこと。。。
結局、仲間の一人を亡くすというとても悲しい結果になってしまいました。
たとえ、介助者が入れていたとしても、結果は同じだったかもしれません。でも、だけど、と私は思ってしまいます。言語障害も重く、初めて接する人にはなかなかわかってもらえないところで、自分の体調やしてほしいことを伝えることのもどかしさ、同じ当事者でなければ分からないことかもしれません。今、これを書いていても、悔しくて悲しくて泣きそうです。
今後同じことがくりかえされないように、このことをみんなが自分のこととして、考えてほしいと思います。
最後に、国・厚生労働省は「特別なコミュニケーション支援が必要な障害児者の入院時における支援者の付添いの受け入れについて」という通知を全国の自治体に出しました。これから、この通知がきちんと理解され、実施されることを期待します。(ゆやま)