事務所にいると、就労支援B型事業所が新規開設したとか、グループホームを開設したとか、その紹介に来る人たちがここ最近増えています。営業というか利用者の獲得ですかね。
それはそれで構わないのですが、初めて事務所を訪れた人は、障害を持つ私たちの姿に戸惑うようです。
私たちの事務所は、入ってすぐに障害を持つ人がパソコンに向かって仕事をしているところが目に入ります。誰かが「こんにちは」と訪ねてくると、返事をするのはたいてい障害当事者です。その当事者の返事に戸惑う人のなんと多い事か。。。
私たち当事者が返事をしているにも関わらず、ほかの人(健常者)を探すような動きをします。健常者スタッフが、「こちらが代表です」と言って初めて私に向き合うという状況が日常です。私に向き合い、就Bやグループホームの説明をして、帰る時にもう一度健常者スタッフに同じような説明をする人もいて。さすがにそんな時は「代表が聞きましたから」と健常者スタッフが言いますけどね。
私はそんな状況がもうずっと前から不思議というか、なぜなんだろうと思っています。
重度の障害を持っていると「何もできない」と思われているのでしょうか?
まぁ、そうなんだろうなと思います。
障害を持つ人と持たない人がフラットな関係で、出会うことがない。今の社会の中では、障害を持つ人は利用者(福祉サービスなどの)であることが多く、その中で健常者は指導員や先生といった立場であることが多いです。これではいつまでも、フラットな関係を作ることはできません。
そんな社会の状況を変えたくて活動をしてきたのに、制度も法律も少しずつ整備されて暮らしやすくなってきたてとは思うけど、制度や法律を障害を持つ人自らが使っていかないと、いいように使われてしまうのかもしれません。
今さらですが、新規に開設する事業所の紹介に事務所に訪ねて来る人たちに、これから障害を持つ人達と関わっていくのだから、まずは私たちと向き合いましょう!! (きょうこ)